交渉に行き詰まったときは、笑顔を見せると効果的

もちろん、これはビジネスシーンにおいても威力を発揮する。

たとえば会議や交渉の席で、いくら話し合っても決着がつかないことがあるが、こんなときこそ笑顔が効果的だ。

どうすればいいかというと、「いや〜、降参です」と明るく笑ってみせるといい。

するとそれまでの暗く深刻な雰囲気が一変して、相手の緊張も緩むはずだ。

相手からすれば、自分の主張が認められたと思い、気持ちに余裕が生まれる。

このチャンスを狙って「では、この案ではいかがでしょうか?」と妥協案を提示するのである。

自ら負けを認めたと見せかけたうえでこの笑顔を見ると、あなたに敵意がないことを感じ取った相手は、「まあ、これならいいでしょう」と合意してくれる可能性が高くなる。

これは「あちらが先に折れてくれたんだから、こちらも多少は譲歩しないと…」というバランスを重視する心理が働くからだ。

最初から妥協案を用意していても、すぐには出さずにこのタイミングで出すと効果的だろう。

弱気のよきこそオーバーリアクションが効果的!

このオーバーアクションには、自分が強くなったように思えてくる効果がある。

たとえば、スポーツ選手が得点を入れるごとにガッツポーズをしたり、「ヨッシャー!」と叫ぶことがあるが、まさにオーバーアクションの典型的な例だ。

強そうに見える演出をして、それによって自分を奮い立たせているのである。

そういった意味では、動物が前足を上げて立ち上がったり、歯を見せて声をあげる威嚇のポーズと同様に、動物に備わっている本能的な行動であるといえる。

そこで、会議やプレゼンテーションの場で発言するときにどうしても緊張してしまうという人は、手を大きく動かしたり、大げさな表情をつくったり、声に極端な抑揚をつけてみるといい。

すると、不思議と気持ちが強気な方向に向かっていくはずだ。

大きな商談の前や難しい相手と商談をする前にも、円陣を組んで気合を入れるように「よし、やるぞ!」と、気合を込めて拳を高く突き上げてみるといいかもしれない。

あえて怖い顔をすることで、思い通りにコトを進める凄ワザ

この怖い顔には、怒られる、殴られるといった直接的な恐怖を連想する。

そして直観的に「この人に逆らうとまずいだろうと考え、従おうとする。

長い人類の歴史でも、多くの場合で独裁者と民衆の関係は“恐怖”と“服従”で成り立ってきている。

つまる、怖いと感じるものにはおとなしく従うというわけだ。

この心理を利用すると、相手を従わせたいときには自分を怖い存在にするといい。

いつも怖い顔をして、自分が決めたルールを徹底させ、もしそれを破った者に対してはいかなる理由があっても許さないという態度を徹底していれば人は従ってくるはずである。

しかし、あまりにも高圧的であったり、恐怖心だけで従わせていては、いつかその不満が爆発する日がくるので、尊敬してもらえる存在になることが理想だ。

ネクタイの演出ひとつでフレンドリーな気分にさせる方法

一緒にいる部下や後輩と打ち解けたいと思ったときは、まずあなたからネクタイを緩めるといい。

上着を脱いだり、ワイシャツの袖をめくったり、腕時計やメガネなど身に着けているものを外すことで、緊張した堅苦しい雰囲気を変えることができ、ムードを和らげることができるだろう。

これは、取引先の担当者に対しても同じで、たとえ上下の関係でなくても、より良好な関係を築きたいのであれば自分からその意思を行動で示すべきだろう。

だが、いきなりジャケットを脱ぐのは相手に失礼なので、商談がひと段落した後にさりげなく眼鏡を外したり、ジャケットを脱ぐといい。

心配ならば、相手に一言「暑いのでジャケットを脱いでもいいですか?」と聞いてみるといい。

逆に相手を威圧したいときや強気で攻めたいときにこれをすると逆効果だ。

身に着けたものを外すことは、こちらから敗北宣言をしているようなものなので気を付けておくといい。

話を聞いているときに小物をいじるのは何かのサイン

たとえばプレゼンテーションのときには、相手がどんな態度で聞いてるかをチェックするといい。

自分が話すとなるとそちらのほうに集中してしまい、なかなか周囲の状況を見る余裕がないという人が多いが、周りの反応を見ることで相手が自分のプレゼンのどこに興味を持っているか、どこを聞き流されたかと言ったことがわかる。

人は退屈な時についつい違う行動をとろうとする。

眼鏡を拭いたり、ペンやライターなど手元にあるものを弄ることが多い。

退屈しのぎで手を動かしたくなるのだ。

もし自分がプレゼンをしている最中に退屈そうにしている出席者がいたら、その話の部分は早めに終わらせて「ここまでで何か質問はありませんか?」と聞いてみるといい。

そうすると受け身で聞いていた人の空気の流れを変えることができ、話を聞いてないことを批判することもできる。

だが、あなたに対して意見を述べたいときや、反論したいときにも手元が落ち着かなくなることがあるので、必ずしも退屈しているわけではない。