ペン1本で相手の注意をひきつけるワザ

そうなってしまうと、相手の目を見る余裕がなくなってしまうだろう。

こんなとき、ペン1本さえあれば資料中の大切なところに相手の視線を集中させ、アイコンタクトをしながら交渉を進めることができる。

その方法はとても簡単だ。

あらかじめ、資料の注目してほしい箇所をペンでなぞったり、丸で囲んだりしながら説明を続ける。

すると、人はペン先の動きを目で追ってしまう癖があるので、頃合いを見てペンをゆっくり上に上げるとその動きにつられて相手も顔を上げる。

そして、そのまま顔の近くまでペンを持ち上げれば、相手の視線が自然とあなたの顔に向くというわけだ。

その結果、お互いに視線を合わせることができる。

この方法を使えば、資料にもあなたの話にも注意を引きつけることができるだけでなく、視線を何回も合わせることによって、説得も格段にしやすくなるだろう。

自分の意見を通しやすくする発言のタイミングは?

なぜなら、最初の発言に対しては反対意見が出やすく、受け入れてもらいにくいからだ。

では、会議の途中で発言すればいいかというと、そうでもない。

会議の中盤になるといろんな意見が飛び交い、そんな中で発言してもほかの意見に揉み消されてしまい印象に残らない。

じつは、一番有効なのは会議の終わりに発言することなのだ。

最後にすることで意見が通りやすくなるのだが、これは人が最後に触れた情報に左右されやすいからである。

最初や中盤に入ってきた情報は、会議が進むにつれ印象が薄れてしまうが、終盤に言うことで相手にインパクトを残すことができるだろう。

ちなみに、話の終盤までに出てきた話をメモしておき、それぞれの意見に触れながら自分の意見を述べると反論されにくい。

そして、会議の終盤なのでほとんどの意見が出尽くしており、自分の意見がかき消されることもないだろう。

会議の最後で自分の意見を通してしまうのがポイントなのだ。

仕事を1日早く仕上げるだけで自分をアピールできる!?

上司は仕事を頼む前に「この程度なら5日あれば十分できるだろう」とあらかじめ予測しているが、予想より早く仕事が終わると「よくやった」と思ってくれるのだ。

ただし、これは予定より1日早いから効果的なわけであって、何事も早いほうがいいからといって3日目に書類を提出したらどうだろうか。

その書類が完璧にできあがっていれば問題はないが、手抜きをしていたり複数個所ミスでもあれば「仕事が雑な人なんだな」と評価がまったく変わってしまうかもしれない。

なぜなら、自分の予想よりもかなり早く書類が出されると、それだけ時間がかかると思っていた内容を早々と終わらせたことで心配になり、その書類に入念に目を通すことになるからだ。

結果的に「これは慌ててやったな」と思われることもあるので、アピールはほどほどが効果的だろう。

相手を断れなくさせるには「レッテル」を貼ると効果的

たとえば、取引先の相手に「気前のいい方ですね」とレッテルを貼っておくと、実際はそうでないのに、あなたの前では気前のいい人物として振る舞おうとする。

頼み事をしたときも「ここで断ったらケチだと思われるかもしれない」と思って、レッテルを裏切る行動を取りづらくなるのである。

この「レッテル効果は部下や上司にも使える。

たとえば、部下に急ぎの仕事をしてもらいたいときに、「君は手際がよくて仕事が早そうだ」とレッテルを貼っておく。

すると、実際はいつも遅れがちな部下でも、「期待を裏切るわけにはいかない」と急がぎるを得なくなってしまう。

逆に、上司には「決断力があって頼もしい」というレッテルを貼っておくと、急ぎの決断を下してほしいときに待たされずに済むだろう。

また、繰り返し同じことを言ってレッテルをはがしにくくしておくと効果が続くはずだ。

「未完の話」が相手の心に残る理由

その方法はとても簡単である。

話を完全に終わりにしないで、未完のままにしておけばいいのだ。

なぜなら、話を完結させてしまえば「なるほど」と言ってその場で話が終わってしまい、その話に興味がないときや忙しさでほかのことに夢中になっていれば、次につながるきっかけがないからだ。

話の内容を宙ぶらりんにしておいたほうが、完結させるよりも記憶に残るからである。

これは「ツァイガルニク効果」と呼ばれるもので、ある目標を達成しようと意気込んでいるときは緊張が持続して記憶が残りやすいが、日標が達成したあとは緊張から解放されて記憶が時間とともになくなってしまうのである。

たとえば話が終盤に差しかかったところで、「この件については、現在社内で詰めており、今日はその部分をご説明できませんが、ぜひまたお話させてください」とか、「途中ですが今日の説明はこの辺で終わりにしておきます」などと言って、途中で引き上げるのだ。

同じ相手に何度も使うと効果が薄れてしまうが、話の内容をあまり覚えてもらえない人には一度試してみるといい。