理不尽な支持を回避するコツ

こんなとき、うまく上司に命令を撤回、あるいは修正してもらうにはどうすればいいだろうか。

そんなときは、1人ではなく複数人で上司のところへ行くことが重要である。

職場では上司のほうが権力が強いのはいうまでもない。

だから、いくら理不尽なことであっても1対1では相手にしてもらえないことが多いが、複数人だと断然話をしやすくなる。

もうひとつのポイントは、できるだけ上司に近づいて話をすることだ。

距離が近いと、上司は部下に対して親近感を抱くようになるが、その一方で威圧感も感じるので、無理難題を押しつけづらくなるのだ。

ここでひとつ注意しておきたいのが、直接会いたくないからといって電話やメールを使って反論してはいけない。

電話やメールだと相手の顔が見えないぶん、上司も冷静に反論をしやすくなる。

理不尽な命令を修正してもらうには、複数で直に詰め寄って話をしたほうが無難だろう。

「昔はよかった…」と過去の話をする上司への対抗法

おそらくその上司は、以前は仕事が順調だったのに、時代や環境が変わっていくにつれて仕事がうまくいかなくなってしまい「今の自分はダメだ」と思っているのだろう。

なので、自分の過去の栄光ともいえる自分が輝いていた頃の話をして、不安を解消しようとしているのだ。

こういう上司は、仕事のことだけでなく統率力やリーダーシップにも自信を失っている場合が多く、会社での立場が上の人がひとたびその状況に陥ってしまうと、組織全体の士気が下がって、仕事の効率や生産性の低下につながってしまう可能性がある。

だが、いくらがんばっても、それをしっかり受け止めて正しい評価をしてもらえないので、部下としても不満に思う。

この負のスパイラルを防ぐにはどうすればいいのか。

こんなとは、自信を無くしかけている上司を徹底的にヨイショするといい。

上司のいいところを見つけて褒めるのが効果的なのだ。

「部長のおかげで乗りこえられました」「課長の下にいると、仕事に前向きになれます」などと持ち上げることで、上司は自分が必要とされていることや上司としての存在意義を再確認し、自信を回復してくれるだろう。

電話で話をすると気持ちの誤解が起きるワケ

自分の気持ちを伝えたはずが、じつはうまく伝わっていなかったといった経験は誰にでもあるはずだ。

人は誰かと話すときに、声のトーンや顔の表情などを使って自分の感情を伝える。

ところが感情には表情で伝わるものと、声で伝わるものとがある。

心理学者のレビットが、感情の伝わり方について実験を行った結果、「喜び」「不快」「怒り」は、表情や身振りで伝わることがわかった。

電話だとその表情を見るのは難しいが、顔が見えなくても声だけで十分に伝わる感情もある。

代表的なのは「恐れ」だ。

声だけで「今この人は恐れている」ということが相手に伝わる。

なので、前向きな話をしようとするときには電話だけで済ませないほうがいいだろう。

「いい話」は相手に直接会って、顔を見ながら話したほうがうまく伝わるのだ。

相手に要件を伝えるだけなら電話でも十分だが、商談や契約をとる場面などといった大事な局面では、面倒でも直接会って話したほうがいいだろう。

相手を批判する人は何を考えている?

反抗期の子供であれば「放っといてよ」と言い返されるだろう。

そもそもこれでは何をどうしてほしいというのが子供に伝わっておらず、子供もどうして親が怒っているのか理解できない。

それもそのはず、親が大げさに感情を表してもかえって問題の焦点がわからくなってしまうのだ。

これは仕事でも同じで、仕事中に凡ミスを連発してしまった部下に怒鳴りつけて攻撃的な態度を取る上司がいるが、この怒りがヒートアップすると、部下は次第になぜ上司が怒っているのかという話の意図がわからなくなってしまう。

もし自分がこのタイプだと思ったら、すぐに怒鳴らずに「間違いがあったらすぐに対応しないと営業部全体が困るんだ」と具体的に理由を話しながら注意をするようにするといい。

交渉してもいい時間帯、いけない時間帯とは?

できることなら終業間際がベストだろう。

じつは心理学的に「黄昏時効果」というものがあり、人の体は夕方になるにつれて疲労がたまってくる。

特に朝型の人ほど夕方になると疲労がたまりやすく、黄昏時になるといらいらしたり、集中力が続かずに自分の考えがまとまりにくくなるだろう。

なので、これを利用して朝型の人と黄昏時に商談をすれば、思考力が鈍っており説得がしやすいというわけだ。

もしかすると、それまで契約にいきつかなかった商談がスムーズに進むかもしれない。

だがこの方法は夜型の人には効果は期待できないので、まずは相手が朝型か夜型かを知ったうえで行うのがポイントだろう。

夜型の人は午後から頭のエンジンがかかるので、逆に難易度が上がるかもしれない。