自分と同じしぐさをするのは好意のサイン

たとえば椅子の座り方だ。

男性が椅子にもたれかかれば女性も同じ姿勢になる。

また、女性がおしぼりに手を添えると男性も手を拭き始めたりというように、周囲から見るとどちらかが意図的に真似しているように見える。

これは心理学では「姿勢反響」といわれる行動で、お互いが共通する話題で盛りあがって気持ちが高まっているときに起こるものなのだ。

もちろん、これは本人たちは気づいておらず、無意識のうちにしてしまう行動である。

なので、会話が盛りあがっているときに彼女が自分と同じような動作をしたときは、彼女はあなたに特別な感情を抱いてくれていると思っていいだろう。

そう考えると、「あまり話題がなくて女性との会話するのが少し苦手…」という男性であっても、相手の話に適度に相槌をうちつつタイミングを見て彼女の行動を真似するだけで、相手に「この人とは何となく気が合いそうだな」と思わせることができるだろう。

デキる営業マンは声のトーンの使い分けをしている!?

しかし、相手の目をずっと見つめて話せばいいというわけでもない。

基本的に、相手の顔を10秒以上見つめないほうがいいと言われている。

それを知らずに、目を見ながら話せばいいと思いこんで強引に押してしまうと相手は引いてしまい、逆効果だ。

  それがベテランの営業マンになると、大事なときには相手との目線を意図的にそらす。

そうしてから、伏し目がちになって囁きながら攻めるのだ。

たとえば話が終盤に入ったときに、合わせていた目をちょっとだけ伏せて「じつは…私も使ってるんです」とか「決算期なのでなんとか売り上げを上げたいものですから…」などと、ひとり言のように言ってみる。

こう言われると、たしかに引きつけられるものがあるだろう。

ただし、これは詐欺師も使う手口なので、むやみやたらに使うものではない。

誠実さが伝わらないと逆効果になってしまうので注意が必要だ。

先に名刺を出してくる人が思っている願望とは?

これがなければ何も始まらないといいくらい当たり前に行われている習慣だけにそれなりのマナーがあり、順序を間違えると相手に失礼になる。

ビジネスマナーでは、目下の人間が先に名刺を差し出す。

たとえば、相手のところへ訪問する側が「お邪魔します」の意味を込めて先に名刺を渡すのが礼儀とされている。

だが、立場に関係なくいつも先に名刺を差し出す人がいるが、こういう人はマナーを知らないわけではないのだ。

これには主導権を握りたいという気持ちの表れである。

立場がどうであれ、先に名刺を出すというのは、相手に「失礼なことをしてしまった」と思わせる心理的効果がある。

これは、初対面の相手に負い目を感じさせて気持ちを追い込み、優位に話を運ぼうとしていることが多い。

だからといって、こういう人と主導権を奪い合おうとするとビジネスマナーどころか、かえって関係は悪くなってしまうので、相手の戦略にかかったふりをしてうまくかわすといいだろう

声の出し方ひとつで客の怒りは収まる

これは、人間が相手の声のトーンに自分の声のトーンを無意識に合わせようとする心理作用を応用したもので、興奮状態になっている人に対して動揺し、同じような声のトーンや話の速さで応じてしまうと、相手はさらにエスカレートして手のつけられない状態になりかねない。

そこで、できるだけ低い声で冷静に「なるほど、それは申し訳ありませんでした」と丁寧に対応することで、相手はいつの間にかこちらのペースに乗せられて落ち着きを取り戻すようになるのだ。

一方的に言われて反論したくなるかもしれないが、そこはぐっとこらえて大人の対応をするのが今後のためでもある。

ちなみに、警察などの緊急電話での対応も、動揺して何がなんだかわからなくなっている通報者を落ち着かせるために、できるだけ穏やかに低い声で話すようにしている。

この方法は取引先だけでなく激怒している上司に対しても使える。

仕事で失敗したときは、低い声を出して謝れば説教はそれほど長引かずに済むだろう。

良い商品だと感じてもらえる演出とは?

そして、自分の生活に必要だと思ったときに手に入れたくなるのだ。

たとえば、モーターショーで美人のキャンペーンガールが新車の説明をしていたとする。

それを見て、購入を検討した人も多いだろう。

これは、ただ車の外観や性能などで判断しただけではなく“美人にモテたい”というオトコの欲求を刺激して商品にいいイメージを持たせて購入に結びつけようとしているわけだ。

「この車に乗れば格好よく見えて、こんな美人を乗せられるかも…と思わせる狙いもある。

なので、実際の商談で取引先があるシステムの導入を検討していたら、ライバル企業を例に出して「○○社も同じようなシステムを導入して急成長した」と言えばいいのだ。

そうすることで、“これを導入したら○○社のようになれるかもしれない”と取引先の心をくすぐることになり、商談の成功率が上がるだろう。