大きなお願いをする前に「小さなお願い」をすると効果的

こんなときはどうすればいいだろうか。

じつは、大きなお願いごとをされると誰でも断りたいという気持ちになるが、小さなお願いであれば引き受けてくれることが大半だ。

これを利用して、まずは相手が気軽にひきうけてくれそうな小さなお願いからしてみるといい。

このときに、「ちょっとこれをお願いできない?」という感じに、頭に「ちょっと」をつけるのがポイントだ。

頼まれた側からすれば、ちょっとならいいだろうと引き受けてくれる場合が多い。

そこで、相手が引き受けてくれたら、すかさず「じつはこれもお願いしたいんだけど…」と、本当に頼みたかったことを追加するのだ。

くれぐれも、相手が勢いで「いいよ」と言ってしまうタイミングを逃さないようにするのがポイントである。

一度「イエス」と言わせてしまえばこっちのものだ。

相手は、心の中でしまったと思いながら引き受けてくれるだろう。

多忙な人に話を聞いてもらうにはどうすればいい?

そんな時は、伝えたい内容をメモして渡すと効果的なのだ。

いくら忙しい相手でも、移動時間やちょっとしたスキマ時間はあるのだから、そんなときにメモを読んでくれる確率が高いだろう。

だが、ここで注意したいポイントがある。

メモに書くときに、手紙のようにだらだらと書いてしまっては、相手は読む気がなくなるだろう。

メモに書くときには、要点をきちんとまとめたうえで「あとでちょっと目を通してください」と渡すようにしよう。

要点をまとめることで伝えたい内容を再確認できるし、なにより人は耳で聞くより目で読んだほうが理解をしやすいのだ。

先にメモで要件を伝えたら、あとで時間を作ってもらって話をするといいだろう。

そうすれば、相手も話の重要性を把握したうえで話を聞いてくれるので、聞き入れてくれる可能性がぐんと上がるだろう。

相手がどうしても話したくなる「プレッシャー」の与え方とは?

しかし、何も言わずにただうなずくだけのほうが、かえって効果的な場合があるのだ。

それは、上司と部下といった上下関係のはっきりした状況の場合だ。

たとえば、「A社からは契約を取れませんでした」と報告してきた部下をもう一度交渉に行かせたいと思ったときは、怒鳴ったり命令したりはせず、まずは「うんうん、そうか」と労をねぎらうように頷くだけでいい。

すると、部下は言い訳をするかもしれないが、そのときに何も言わずに頷いていると、部下は次第にプレッシャーを感じるだろう。

そして自ら「A社以外に営業に行けそうなところはありますか?」と聞いてくるだろう。

ここでいろいろ言いたくなるかもしれないが、あえて何も言わないで頷く。

そうすることで、解決策を上司に頼っていた部下が「もう一度交渉をしてみます」と自分から行動しようとするかもしれない。

このように、余計なことはいっさい口にせずに頷くだけで部下を説得できるし、部下の成長にもつながるに違いない。

角を立てずに相手の提案を拒否するにはどうすればいい?

それは、たった一言「困った」と言えばいいのだ。

この言葉の便利なところは、具体的に理由を出さなくてもいいところである。

食事に誘われたときには、「いやー困ったなあ、行きたいけど予定が…」という感じで断ることができる。

明確な理由を言わなくても、相手は「都合が悪いなら無理させるわけにもいかないな」とあっさり引いてくれるだろう。

このときに、「行きたいんだけど」と前向きな姿勢を示すことが大切なのだ。

これを、「その日は出張があるから」と言って断ると、その場ではいいかもしれないが、後でばれたときに気まずい思いをするかもしれない。

「困った」ということで、自分に不都合な理由をつけることなくごまかして断ることができるのだ。

適当な言い訳が見つからないときは「困った」で切り抜けるといい。

「あの」の一言が、物の価値を高める秘密を握っている!?

どうみてもそんなに人気な感じがしないものでも、こう聞くとみんなが手を出して、そのうち本当に話題になるだろう。

なぜなら、最初はそんなに関心がなかったのに、言葉につられてつい購入してしまうからだ。

じつは、何かを紹介するときに「あの」「これが」などの指示代名詞をつけることによって、陳腐なものでも価値があるかのように見えてくるのだ。

この指示代名詞は、誰でも知っていることのように思わせることができるという点にある。

「あの商品がお買い得です」と言われると、その商品のことを自分だけが知らなかったような気がして、自然と興味がわいてくる。

これは、雑誌の広告に「これが噂の○○です!」と掲載されているのと同じだ。

いかにもトレンドのように思わせて、興味を持たせようとしているのだ。