交渉に行き詰まったときは、笑顔を見せると効果的

もちろん、これはビジネスシーンにおいても威力を発揮する。

たとえば会議や交渉の席で、いくら話し合っても決着がつかないことがあるが、こんなときこそ笑顔が効果的だ。

どうすればいいかというと、「いや〜、降参です」と明るく笑ってみせるといい。

するとそれまでの暗く深刻な雰囲気が一変して、相手の緊張も緩むはずだ。

相手からすれば、自分の主張が認められたと思い、気持ちに余裕が生まれる。

このチャンスを狙って「では、この案ではいかがでしょうか?」と妥協案を提示するのである。

自ら負けを認めたと見せかけたうえでこの笑顔を見ると、あなたに敵意がないことを感じ取った相手は、「まあ、これならいいでしょう」と合意してくれる可能性が高くなる。

これは「あちらが先に折れてくれたんだから、こちらも多少は譲歩しないと…」というバランスを重視する心理が働くからだ。

最初から妥協案を用意していても、すぐには出さずにこのタイミングで出すと効果的だろう。

「未完の話」が相手の心に残る理由

その方法はとても簡単である。

話を完全に終わりにしないで、未完のままにしておけばいいのだ。

なぜなら、話を完結させてしまえば「なるほど」と言ってその場で話が終わってしまい、その話に興味がないときや忙しさでほかのことに夢中になっていれば、次につながるきっかけがないからだ。

話の内容を宙ぶらりんにしておいたほうが、完結させるよりも記憶に残るからである。

これは「ツァイガルニク効果」と呼ばれるもので、ある目標を達成しようと意気込んでいるときは緊張が持続して記憶が残りやすいが、日標が達成したあとは緊張から解放されて記憶が時間とともになくなってしまうのである。

たとえば話が終盤に差しかかったところで、「この件については、現在社内で詰めており、今日はその部分をご説明できませんが、ぜひまたお話させてください」とか、「途中ですが今日の説明はこの辺で終わりにしておきます」などと言って、途中で引き上げるのだ。

同じ相手に何度も使うと効果が薄れてしまうが、話の内容をあまり覚えてもらえない人には一度試してみるといい。

ネクタイの演出ひとつでフレンドリーな気分にさせる方法

一緒にいる部下や後輩と打ち解けたいと思ったときは、まずあなたからネクタイを緩めるといい。

上着を脱いだり、ワイシャツの袖をめくったり、腕時計やメガネなど身に着けているものを外すことで、緊張した堅苦しい雰囲気を変えることができ、ムードを和らげることができるだろう。

これは、取引先の担当者に対しても同じで、たとえ上下の関係でなくても、より良好な関係を築きたいのであれば自分からその意思を行動で示すべきだろう。

だが、いきなりジャケットを脱ぐのは相手に失礼なので、商談がひと段落した後にさりげなく眼鏡を外したり、ジャケットを脱ぐといい。

心配ならば、相手に一言「暑いのでジャケットを脱いでもいいですか?」と聞いてみるといい。

逆に相手を威圧したいときや強気で攻めたいときにこれをすると逆効果だ。

身に着けたものを外すことは、こちらから敗北宣言をしているようなものなので気を付けておくといい。

腕組みする上司が考えていることとは?

ただその姿勢が楽だからという理由だけで腕組みをすることもあるが、すでに触れたようにその腕組みの裏には“不安”という影が存在している。

それが腕組みという行動に出ているのだ。

たとえば商談の最中に相手が腕組みをしていたら、それは緊張や不安な状況か、話の内容があまり気に入っていない可能性があるので、そんなときは一度世間話を挟むなどしてリラックスすることが商談を成功させるためのカギになるだろう。

また、腕組みをしながら部下の報告を聞いている上司がいれば、不安を持っていたり、心配事があって報告が右から左になっているかもしれない。

こんなときは改めて出直すといいだろう。

ちなみに、腕組みをしたまま部下う叱る上司は高圧的に見えるかもしれないが、それは自分に自信がないまま怒っていることもあるので、見た目に圧倒されないようにするといい。

話を聞いているときに小物をいじるのは何かのサイン

たとえばプレゼンテーションのときには、相手がどんな態度で聞いてるかをチェックするといい。

自分が話すとなるとそちらのほうに集中してしまい、なかなか周囲の状況を見る余裕がないという人が多いが、周りの反応を見ることで相手が自分のプレゼンのどこに興味を持っているか、どこを聞き流されたかと言ったことがわかる。

人は退屈な時についつい違う行動をとろうとする。

眼鏡を拭いたり、ペンやライターなど手元にあるものを弄ることが多い。

退屈しのぎで手を動かしたくなるのだ。

もし自分がプレゼンをしている最中に退屈そうにしている出席者がいたら、その話の部分は早めに終わらせて「ここまでで何か質問はありませんか?」と聞いてみるといい。

そうすると受け身で聞いていた人の空気の流れを変えることができ、話を聞いてないことを批判することもできる。

だが、あなたに対して意見を述べたいときや、反論したいときにも手元が落ち着かなくなることがあるので、必ずしも退屈しているわけではない。